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2007年7月 2日 (月)

20世紀最大の環境破壊

カザフスタン・ウズベキスタンにまたがるアラル海という塩湖をしっていますか?50年ぐらい前は世界第4位の大きさを誇る内陸性の塩湖でした。しかし、1960年代からすさまじい勢いで干上がり続けました。いまでは4分の1の大きさまで小さくなってしまいました。

あとおよそ10年ほどでほぼ消えてしまうと言われています。縮小の原因は旧ソ連時代の大灌漑事業により、アラル海を支えていた2つの大河の水を農地に奪われていたことです。

そして干上がった湖底から大量の塩と砂塵が風によって運ばれ周囲数百kmの範囲で砂漠化を進行させているのです。当時、漁師だっった人は牧畜で生計をたてています。

家畜のエサとなる草は砂漠の中にはごくわずかしかなく。乳の出も少ないと言います。現金収入は家畜を売る以外にはなく、しかし家畜がいなければ生きていけない先の見えない日々を送っているのです。

前回、植林で砂漠化を止めようとした人がいます。サクサウールという乾燥に強い潅木が茂みを作っていましたが、今は一本も残っていません。住民が貧困のため、冬に薪用にすべて切ってしまったのです。植林活動の壁は住民の貧困なのです。今、街に残っているのは行き場の無い人々。健康被害も深刻化しているそうです。

アラル海は縮小し、大アラル海と小アラル海に分断されました。注ぎ込む川を失った大アラル海は10年以内にほぼ干上がると予想されています。数年前は川の水量が足りないため、塩分が強すぎ、カンバラという一種類の魚しか獲れなくなっていました。そこでカザフスタン政府は川の水を無駄なく小アラル海に導くためのダムと水路作りに取り組みました。しかし、砂で築いたダムは強風でたちまち決壊、失敗に終わりました。しかし、アラル海の問題は世界的な環境問題だと、国連がカザフスタン政府に協力、2005年、28億ドルをかけたコクアラルダムが完成したのです。今、塩分濃度はダムができる前の4分の1にまで薄くなりました。

この海から消えた100種類以上の魚がいなくなりました。5年前にはいなかった コイやフナなどいろんな種類の魚が戻ってきたのです。水位は1mぐらい上がり、湖岸は20mぐらい村に近づいきました。

20世紀最大の環境破壊、アラル海。人々は今も無謀な自然改造の付けに苦しみ、世界では同じような悲劇が繰り返されています。しかし、棄てられた海に世界の手が差し伸べられたとき、アラル海の再生が始まりました。

この湖を破壊したのも人間ですが復活させるのもまた人間なのです。

旧ソ連の大灌漑事業とは

1950年代、旧ソ連政府は2つの大河の水で砂漠の灌漑をもくろみ、その結果砂漠は大農業地帯へ変貌した。綿花栽培を行って莫大な外貨をもたらして、その結果は「社会主義の勝利」として華々しく喧伝された。しかしこの計画はずさんなものだった。土を掘っただけの運河はざるのように水を通し、水は農地へ届かないまま無駄に失われた。そして土壌にはもともと塩分を多量に含んでおり、水を大地に与えた結果地表に塩分が噴出し、不毛地帯になってしまった。原因を作ったソ連は崩壊、400万人にのぼる農民が荒廃した農地に取り残された。川は枯れ、アラル海の水は1日10m以上も縮小。生き物が消え、干上がった跡には大量の塩が噴出した。

(素敵な宇宙船地球号ホームページより参照)

前の記事の化学物質過敏症の記事も読んでみてください。

ホームページアドレス

http://www.tv-asahi.co.jp/earth/

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コメント

環境破壊・・・。
ずいぶんまじめな記事でびっくりしてます。
環境は大事、だからこそ私のブログのテンプレート
「みんなで止めよう温暖化チームマイナス6%」ですよ。一人ひとりの積み重ねが大事ですよね。
砂漠化、環境が崩れると生態系にも大きな影響を及ぼしますよね。ひとは豊かさを求めています。やってることと思っていることのギャップを感じます。

投稿: とも | 2007年7月 3日 (火) 00時38分

ともさんへ
たまにはまじめにならないとね。
そうですね。砂漠化、温暖化と環境が崩れると大変なことになりますね。一人一人の意識が必要と俺も思います。
人は、便利さを求めすぎて大切なことを忘れてしまってますね。これを気に思い出して欲しいものです。

投稿: たか | 2007年7月 5日 (木) 00時08分

今までの人間の怠慢が(自分も含め)、この環境破壊を生んだんですよね。ここまでひどくなって、やっと今あちこちでいろんな対策をはじめましたね。

アラル海の話、ほっとしました。魚が少しずつでも戻ってきているって、希望が持てます。

まだ間に合う、気づくことが大事。みんなが思えば、それは地球を救う第1歩ですよね。

投稿: みゆき | 2007年7月 6日 (金) 00時16分

みゆきさんへ
そうですね。人間の怠慢がこの環境破壊を生みました。まだ破壊してきた年月のほうが長いですけどやっと対策をはじめました。

アラル海も今までは手遅れといわれていました。でも少し希望ができました。
そうですまだ間に合います。これからみんなが環境に心を配ればきっと地球を救うことができるはずです。

投稿: たか | 2007年7月 6日 (金) 00時40分

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